用語集

クラウドゲーム

クラウドゲームという言葉をご存知でしょうか?クラウド技術を活用してスマートフォンやノートパソコンでも最新ゲームを遊べるようにするこのサービスは次世代のゲーム体験としていま注目を集めています。
この記事ではクラウドゲームについて、メリット・デメリット、有名なクラウドゲームサービスなどをご紹介します。

クラウドゲームとは?

クラウドゲームとはインターネットを通じてクラウドサーバーにゲームを実行させることで端末のスペックによらないゲーム環境を提供するサービスのことです。
こうしたコンテンツを提供するサービスをクラウドゲームサービスやゲームストリーミングサービスと言います。かつてはゲームオンデマンドとも呼ばれていました。プレイヤーの入力情報をインターネット経由でサーバーに送り、サーバー側はゲーム画面をストリーミング配信してプレイヤーの画面に届けます。

AAAタイトルのような最新のゲームを遊ぶにはゲーミングPCや最新ゲームハードが必要となりますが、クラウドゲームサービスを利用することでノートパソコンやブラウザ、スマートフォンのようなゲーミング用でないデバイスでもハイクオリティな設定で最新ゲームをプレイすることが可能です。

ゲームデータはクラウドサーバーに保存される

オフラインで遊ぶゲームでは、通常ゲームデータやセーブデータは遊んだハードに保存されます。
なのでパソコンでやったゲームの続きをプレイステーションでやろうと思っても不可能ですし、ゲームソフトもパソコン用とプレイステーション用をそれぞれ購入しないといけません。
クラウドゲームサービスではゲームデータもセーブデータもサービスを提供する会社のクラウドサーバー上に保存されます。それによりユーザーはサービスにログインをすればどんなハードからでもそのデータにアクセスできるほかにも、クラウドゲームサービス上でソフトを1回購入すればOKというメリットがあります。
ダウンロード版と違い自分の持っているハードにゲームをダウンロードしなくて済むのでストレージ容量を気にせず遊べるのも強みです。

クラウドゲームとオンラインゲームは何が違うの?

オンラインゲームはインターネットを使って他のプレイヤーと対戦や協力プレイできるゲームのことです。
一方、クラウドゲームはクラウドサーバー上でゲームを動かすサービスのことなので、プレイできるゲームはオンラインゲーム、オフラインゲームを問いません。分かりやすく言うとオンラインゲームはゲームのジャンル、クラウドゲームはゲームをプレイする環境と言えます。

クラウドゲームの特徴

プラットフォームを選ばない

クラウドゲームはクラウドサーバーでゲームを動かすので、プラットフォームを選びません。スマホやパソコン、ゲーム機それぞれで同じゲームを遊べます。
ゲームパッドに対応しているサービスがほとんどなのでゲームパッドを使えばゲーム機で遊ぶのとほとんど同じ感覚で遊ぶことも可能です。
また、ハードを選ばないのでPCや専用のゲーム機を用意しなくてすむのは大きなメリットと言えます。
最新ゲームを最高レベルのグラフィックで遊ぼうとした場合、ゲーミングPCを買うだけで何十万円もかかってしまいます。ですが、クラウドゲームで遊べば高価なPCは必要ありません。
費用をかけず手軽にハイクオリティゲームを体験したい人にオススメです。

クラウドサーバーを使っているので同じデータにアクセスできる

クラウドゲームではセーブデータやソフトのダウンロードデータの保存もクラウドサーバー上で行われるので、どんなプラットフォームでプレイしてもログインさえすれば前回と同じ状況から続けることが可能です。この機能によりスマホで遊んだゲームの続きをPCでプレイするなんてことも簡単に実現できます。外出先やベッドでくつろいで遊ぶ時はスマホ、腰を据えて遊ぶときはPCといった場所や気分に合わせた使い分けをしてみても良いでしょう。

定額サービスやソフト買切りタイプなどがある

クラウドゲームサービスによって料金体系に違いがあります。
月額課金をすれば配信タイトルをプレイし放題なところもあれば、ソフトは別に購入するところ、SteamやEpic Games Storeなどの外部ストアで購入したゲームタイトルをプレイできるところなどがありサービスによって様々です。サービス選びの際には注意しましょう。

ゲームのダウンロードが不要

ゲームはクラウドサーバー上で実行されるのでゲームソフトのダウンロードが不要です。最新のゲームタイトルはゲームデータだけで100GBを超えるものも珍しくありません。代わりにゲームのストリーミングのための通信が発生しますが、ストレージを圧迫しないで済むのは大きなメリットと言えます。

クラウドサービスの課題

インターネット接続が必須

ゲームデータやセーブデータがクラウドサーバー上にあるので、インターネット接続は必須です。
電気さえあればオフラインでも遊べるゲームと違いプレイできなくなってしまうので注意が必要です。

通信量が多い

クラウドゲームの通信は常にストリーミング動画を流しているようなものなので画質によっては通信量が多くなります。

高速回線が必要

通信量が多いので回線が弱い場所では遅延や低画質モードになってしまい快適なプレイができません。
外で遊ぶときはwifi環境や5Gのような高速通信できる回線を用意しましょう。
5Gの普及が徐々に始まっているのでいずれ状況は改善する可能性があります。

遅延が発生する

クラウドサーバーをはさんで通信するので、通常のプレイに比べて遅延が発生しやすいです。
対戦ゲームのように遅延が勝敗に影響を与えるゲームでは不利になる可能性があります。

MODのようなユーザー開発のコンテンツを使えない

PCでゲームをしている人の中にはMODを使って日本語化やカスタマイズを楽しんでいる人も多いかと思います。
クラウドゲームサービスでは現状MODを使えません

主なクラウドゲームサービス

Amazon Game Tech

ECで有名なAmazonですが実はTwitchやAWSなどゲーム開発とも関係の深いさまざまなサービスを提供しています。
Amazon Game Techの1つであるAWS Game Techはクラウドサーバー「AWS」を利用したゲーム開発者向けのクラウドサービスです。クラウド上でのゲーム開発やゲームサーバーとしての運用、プレイヤーデータの分析、ビッグデータの活用、機械学習での利用などゲーム開発から運用、その後のデータ活用まで包括的なゲームサービスの提供が可能です。クラウドサービスとしてシェアNo.1の実績を誇るAWSを基盤としているため同時接続数が数百万人を超えるような大規模ゲーム開発でも利用されており、その安定性は高いと言えるでしょう。

また、日本でのサービス開始日は未定なものの、アメリカではクラウドゲームサービス「Amazon Luna」のアーリーアクセスも始まっています。

Xbox Cloud Gaming

マイクロソフトが提供しているクラウドゲームサービスでXbox、PC、Androidスマートフォン、ブラウザに対応しています。Xbox Game Pass Ultimateに加入することでXbox Cloud Gamingを利用可能です。
クラウドサービスではマイクロソフト独占タイトルもプレイできるほか、Xbox Game Passのサービスも利用できるのが特徴。Xbox Game Passは定額ゲーム配信サービスです。クラウドゲームと違ってゲーミングPCや対応しているXboxシリーズ本体にゲームをダウンロードする必要がありますが、様々なゲームタイトルが配信されています。

PlayStation Now

ソニーが提供しているクラウドゲームサービス。PS4、PS5、Windows PCに対応しています。数百を超えるタイトルが定額で遊び放題なうえ定額料金にオンラインマルチプレイ費用も含まれているので、オンラインもプレイし放題なのが特徴です。ソニーのサービスなのでPS独占タイトルも配信されているのが魅力のサービスです。

Geforce Now

Geforceシリーズなどのグラフィックボードメーカーとして有名なNVIDIAが開発したクラウドゲームサービス。日本ではソフトバンクとauがそれぞれサービスを提供しており、ソフトバンク版では有料のプレミアムプランだけでなくフリープランも用意されています。Steamなどの外部ストアで購入したゲームタイトルを使って遊べるので今まで購入したゲーム資産がムダになりません。プレミアムプランではRTX ONに対応しているため、リアルタイムレイトレーシング機能を使った臨場感あふれるゲーム体験が可能です。

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