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マンガ・小説・イラスト・ アニメ 作画監督 作画の品質を管理しアニメ作品のクオリティを保つ重要な役割

作画監督とは

アニメ作品のクオリティ向上を図る

アニメーションを制作する際、多くの枚数の原画を必要とします。そのような莫大な枚数の原画を制作するためには人手がいるため、複数人のアニメーター(原画マン・動画マン)で絵を描き下ろしています。ただ、多くの手が関わるほど、画力の差や描く人のクセなど、個性が出やすく、どうしても絵柄や質にバラツキが出てしまいます。これをそのままアニメにしてしまうと作画に統一感がなくなってしまい作品として成立しません。そこで作画監督が全ての原画のチェックと修正を行い、キャラクターや絵のタッチなど作画を統一させ、作品のクオリティ向上を図ります。こうしてアニメ全体のクオリティは作画監督によってを支えられています。キャラクターの表情や体つき、等身のバランスなどタッチの違いをファンは見逃しません。誰もが違和感なく作品を楽しむために作画監督は重要な役割を担っています。

作画監督の仕事内容

アニメーターをまとめる主導者

アニメーターが描き下ろした原画を1枚ずつチェックしながら修正を加え、クオリティの高い作品に仕上げることが作画監督の仕事です。修正方法は原画の上に別の紙を置き、元の原画を写しながら修正点を描き変えていく手法が一般的です。修正の必要がない原画はそのまま使い、修正の多い原画は作画監督が書き直してしまうこともあります。日本のアニメーションが世界で高い評価を得ている背景には作品のクオリティを支えている作画監督の存在があります。アニメ制作に欠かせない作画監督の仕事内容を見ていきましょう。

レイアウトをチェック

原画マンが描いたレイアウトをチェックし、演出担当者の指示を確認しながら、絵柄を統一するための修正を加えていきます。確認が終わったレイアウトは作画担当と背景美術担当に送られます。

第二原画をチェック

原画マンが清書した原画を再度確認します。レイアウトの段階で一度修正を行っているのでこの段階では部分修正が多くなります。修正が終わると、その原画は動画マンのところに送られ、動画が作成されることになります。

動画をチェック

動画マンが制作した動画をチェックし、適切な動きであるか、線の途切れや抜けがないかなどを確認します。必要なら描き直しも行います。

作画監督になるには

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作画監督への道のり

作画監督になるには、原画マンや動画マンの経験を多く積むことが大切です。新人アニメーターはまず、動画マンからスタートし、実力がついたら原画マンの仕事を任せてもらえるようになります。原画マンの経験を経て、作画監督へとキャリアアップしていく流れが一般的です。作画監督はアニメーションのクオリティを監督する立場であることから、高い画力があることが大前提です。まずはアニメ系専門学校や美術系の大学でアニメーターとして必要なテクニックや3DCGなどデジタル技術まで幅広く体感的に学び、スキルを身につけることをおすすめします。その上でアニメ制作会社などに就職し、アニメーターとして多くの経験や実績を重ね、作画監督を目指します。

求められる知識・資質を磨く

確かなデッサン力

アニメ動画のクオリティは作画監督の力量次第。微妙な表情や動きにキャラクターの個性が出るため、確かなデッサン力と一枚一枚を統一させていく精密さが求められます。

根気と忍耐力

アニメ映画など2時間の長編作品になれば、原画の枚数も当然ながら増え、チェックや修正作業で激務になります。そんな過酷な現場でも耐えられる忍耐力と根気強さが必要です。

コミュニケーション能力

チーム制作において多くのアニメーターとコミュニケーションを図りながらチームで連携して作業を進めるためコミュニケーションスキルは必須と言えます。

必要な資格・試験情報

作画監督になるために特別求められる資格はありません。作画監督はアニメーターとして実績や経験を積んだ者が次のキャリアアップとして目指す職業です。まずはアニメーターとして根本的なデッサン力表現力を磨いてアニメーターとして活躍できるスキルや知識を身につけましょう。アニメーション実技試験は自身の今の技量を測れる試験です。自身の弱い部分や強みを知り、成長につなげる上で有効でしょう。また作画技術だけでなく近年多くのアニメ作品で取り入れられている3DCGのグラフィックツールモデリングツールを使いこなす技術スキルがあると有利になります。

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