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Industry Interview 業界インタビュー

日々進化するIT技術。AI、BI、クラウド、ビッグデータなど、新しい技術やソリューションが次々に登場しています。それにともない、求められるIT人材の定義も変化しつつあります。
今、IT業界で起きている変化や、その変化に乗り遅れないために必要なスキル、キャリアについて、NTTアドバンステクノロジ株式会社の三宅泰世さんに聞きました。

PROFILE
三宅 泰世さん

NTTアドバンステクノロジ株式会社
マーケティング部門・部門長

三宅 泰世 さん

エンジニア時代に、NTTが展開した光ファイバー技術で特許を取得し、世界シェアを席巻。その後、エンジニアの枠に収まらずに、マーケッター、プランナー、プロデューサーと自身のキャリアをアップデートし続ける。現在は、一般社団法人「ビジネスモデルイノベーション協会」の理事を務めながら、企業や大学に向けたビジネスモデル導入研修の講師業も務める。

今、IT社会で起きているのは「自動化」の波

IT業界では、今何が起きているのでしょうか?

現在、IT技術は私たちの生活に欠かせないものとなっています。私生活ではインターネットの普及により、世の中から様々な情報を即座に入手することができるようになりました。
近年では、通信速度の高速化と大容量化が進み、スマートフォンなどの普及と相まって、1つの端末でいつでもどこでも映像、音楽などのコンテンツを見ることができるようになりました。さらには、コンピュータの処理能力の向上、ビッグデータ解析技術、AI(人工機能)の発展により、モノと情報を組み合わせた新たなサービスが次々と生み出されていきます。
今後も、IT技術の利用は拡大していくと考えられますが、現代のIT業界を語る上で外せないトレンドは「自動化」です。AIやBI(ビジネスインテリジェンス)技術の進歩はすさまじく、膨大なビッグデータをクラウド上で収集・解析することで価値が生まれてきましたが、これからのIT社会は、人間の処理能力を超えたAIが情報を解析する。つまり、これからのIT社会では、あらゆる産業や社会生活に先端技術が導入され、人間がやってきた作業をITが代わりに、自動的にやってくれる、そんな社会が訪れると考えられます。

今、IT社会で起きているのは「自動化」の波

学生でもビジネスは作れる。学生のうちに起業しよう

変化のスピードが激しいIT業界で、どんなIT人材が求められていますか?

現代のIT社会はSAP(全部門一括管理ツール)、セールスフォース(営業管理ツール)などのクラウドサービス、プラットフォームビジネスを中心に回っている以上、時代に合わせて、これらのツールの使い方を身につけることは不可欠です。ただし、IT業界における技術の周期は4年周期と言われ、あるスキルを身につけたからといって、10年、20年暮らせるわけではありません。では、どうするか。身につけた専門スキルに別の専門スキルをかけ合わせて、新しい価値を生み出すことです。つまり、「連続スペシャリスト」になることです。

「連続スペシャリスト」は具体的にどんな人材を指すのでしょうか?

私の場合、エンジニア(商品・サービスを作る技術)からキャリアをスタートし、その後マーケティング(商品・サービスを売る技術)を学び、ビジネスモデルのデザイン(ビジネス全体のマネジメント)を身につけてきました。スキルという資産を、より豊かなものにバージョンアップしていくことが連続スペシャリストの概念です。
これからIT業界で活躍するなら、ITスキル、ビジネスモデルスキルをデザインするスキルを身につけて欲しいと思います。今は、大きな費用をかけずに起業することも可能な時代です。
専門学校在学中に自分で商品・サービスを作り、ビジネスを作る経験を積んでほしい。さらには、ユーザーを集客できる「言葉」のうまさを磨いてほしい。どんなにいい商品・サービスでも、ユーザーに伝わらなかったら意味がありません。自分が心を動かされた瞬間に、どんな言葉(キャッチコピー・広告デザイン)があったのか。それを意識して、学校生活を過ごしてほしいと思います。ビジネスをするのに年齢は関係ありません。日本のIT社会を一緒に盛り上げていきましょう。

2035年を大胆予測!IT社会のこれから

AIやロボットが人間の心と体をケア?!テクノロジーで進化するヘルスケアビジネス

人々の健康や「長生き」に対する関心が高まるとともに、医療やヘルスケアの分野においても、AIなどのテクノロジーの実用化が進んでいます。体温、血圧、呼吸、脈、脳波などの情報は「生命情報」と呼ばれ、これらの生体情報を元にした新しいサービスが実現すると考えられます。

AIやロボットが人間の心と体をケア?!テクノロジーで進化するヘルスケアビジネス
  • 遺伝子

    遺伝子の特性によって、発症する病気の確率がわかる。

  • ヘルスケア

    ウェアラブル機器などで測定したデータを病院に送り、食習慣の改善や運動を促す行動計画が送られてくる。

  • 血圧・心拍数

    寝ている間の血圧、心拍数、呼気から病気のリスクを数値化。

  • 診断

    体温や血液、表情などから、AIロボットが健康状態を診断。

  • ストレス診断

    ウェアラブル機器などでストれるを数値化。
    AIが、ストレスを軽減するための音楽や映像を流したり、余暇の過ごし方を提案したりする。

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