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Blockchain Node Engine、Web3開発者向けのフルマネージド型ノードホスティングサービスを発表

投稿日 2022年10月28日
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現地時間2022年10月28日、Google CloudはBlogにて、Web3開発者向けにクラウドベースのブロックチェーンノードホスティングサービス「Blockchain Node Engine(BNE)」を発表した。

これはブロックチェーン技術をベースとしたプラットフォーム向け製品の開発や管理を行う、Web3開発向けのノードホスティングサービスとなり、Web3企業がGoogle Cloud上でブロックチェーンデータの書き込みやスマートコントラクト(契約)の展開、トランザクション(取引)の中継などが可能になるというもの。

ブロックチェーンはノードと呼ばれる無数のコンピュータによって支えられており、誰でもノードを立ち上げてネットワークに参加できる仕組みになっているが、実際にノードを立ち上げるのは技術面、セキュリティ面など運用に関する技術者への負担がかなり大きいとされていました。

ですが、このフルマネージド型のノードホスティングサービスを利用することによって、継続的な管理が必要とされ、導入が難しいとされていたノード運用の負荷を最小化することができるという。

また、Google Cloud BlogではBNEを利用することで以下のメリットを得ることができるとしている。

プロビジョニングの合理化

今日、ノードを手動でデプロイすることは、コンピュート インスタンスのプロビジョニング、Ethereum クライアント(例:geth)のインストール、ノードがネットワークと同期するのを待つことを含む、時間のかかるプロセスです。最初のブロック(つまり「genesis」)からフルノードを同期するには、数日かかることもあります。Google Cloud の Blockchain Node Engine は、デベロッパーが 1 回の操作で新しいノードをデプロイし、目的のリージョンとネットワーク(Mainnet、Testnet)を指定できるため、このプロセスを迅速かつ簡単に行うことができます。

セキュアな開発

安全なブロックチェーン インフラストラクチャを構築したいお客様にとって、現在、市場には限られた選択肢しかありません。Blockchain Node Engine は、ノードへの不正アクセスを防ぐことができるクラス最高のセキュリティ構成を提供します。 VPC ファイア ウォールの背後にノードを配置することで、信頼できるマシンやユーザーのみがクライアント エンドポイントと通信できるようになります。さらに、Cloud Armor などの Google Cloud サービスは、ノードを DDoS 攻撃から保護し、セキュリティを確保するのに役立ちます。

フルマネージド型のオペレーション

ブロックチェーン インフラストラクチャを準備し、可用性を確保するためには、一般的に DevOps チームを設置してシステムをモニタリングし、停止中に問題を修正する必要があります。Blockchain Node Engine はフルマネージド サービスであるため、可用性について心配する必要はありません。Google Cloud がノードをアクティブにモニタリングし、問題が発生した場合はノードを再起動します。専任の DevOps チームの必要性を減らし、市場でクラス最高のサービスレベル契約(SLA)を提供することで、Blockchain Node Engine はチームがインフラストラクチャではなく、ユーザーに集中できるようにします。

 

BNEはサポートする最初のプラットフォームとして仮想通貨プラットフォーム「Ethereum」を挙げており、今月11日に暗号資産取引所コインベース(Coinbase)とWeb3事業の推進を目的として戦略的パートナーシップを提携、また今年1月にデジタルアセット専門チームの設立も発表している。

Blockchain Node Engineの詳細は、Google Cloud for Web3から確認することができ、実際に試したい場合は、Google Cloudのセールスチームに連絡することで、プライベートプレビューにアクセスすることができます。

Google Cloud Blogでは「私たちは信頼性が高く使いやすいブロックチェーンノードホスティングサービスを提供することで、web3企業がアプリケーションの革新とスケーリングに時間を集中できるようサポートできることを楽しみにしています」とコメントされている。

 

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